食事制限によるダイエットは実は便秘を起こしやすいという落とし穴があります。しかも便秘はダイエットの大敵なんです。
え?なんで?じゃあどうすれればいいの?とお悩みのあなたに、本記事をお届けします。
目次
食事制限はなぜ便秘になりやすいのか?
多くの人が、食事を減らすことで体重を減らし、ダイエットを成功させようとします。しかし、減らし方を誤ることで便秘の症状が起きやすくなります。
その理由としては大きく2つあります。
食事しないと腸が動かない
便は、腸の蠕動(ぜんどう)運動によって排出されます。人間は、そもそも食べると反射的に腸の蠕動運動が起こる、というメカニズムが働いています。これを『胃・結腸反射』といい、神経反射の一種なのです。
しかし、
食事しない=胃・結腸反射が起こらない
という状態になってしまうわけですね。これが便秘になる1つ目の理由です。
便が少ないと腸が押し出せない
また、蠕動運動によって便が腸内を移動するメカニズムというのは、腸が便を絞り出すように動いて直腸のほうへ押し出すわけです。しかし、効率よく便を押し出すには、ある程度の便の量がないと押し出せないのです。
これはマヨネーズを絞り出すことを考えてみると容易に想像がつくでしょう。容器の中にマヨネーズがたくさんある場合は、簡単に絞り出せますが、量がカスカスになってしまうと、絞り出せないですよね。
すなわち、
便が少ない=腸が押し出せない
これが便秘になる2つの理由なのです。便の量がが少なければ、腸がいくら蠕動運動をしても、排便することはできないというわけですね。
便秘はダイエットの大敵
なぜ便秘はダイエットの大敵なのか?
便の排出が滞ると、腸の悪玉菌が増えやすく、善玉菌が減りやすくなります。そうすると、
便秘→悪玉菌の増加→腸の動きが悪くなる→便秘がひどくなる
という悪循環が生まれ、腸内に有害物質がたまっていくわけです。たまった有害物質は血液に取り込まれ、全身に行きわたり、体のむくみや肌の荒れ、さらにもっと悪くすると糖尿病や癌などの原因ともなってしまうのです。
そう、健康的なダイエットを進めるうえで、便秘は大敵なのです。したがってダイエットを成功させるためには、便秘の症状が現れないように、食事や運動への配慮が大切なのです。
便秘にならないダイエットの方法
まず、便秘になる1つ目の理由を排除するために、食事回数は減らさず、朝昼晩きちんと食事を取りましょう。これが基本です。
次に、2つ目の理由を排除するために、腸が便を押し出しやすくすることと悪玉菌を減らすことを考えます。
腸が便を押し出しやすくするために、食事を制限している時でも、きのこや海草、野菜など食物繊維の多いものを食べましょう。
さらに悪玉菌が増えないように、腸内環境を整えるチーズやヨーグルトなどの発酵食品を取るようにしましょう。納豆も効果的です。
またダイエット中の食事は、ついたんぱく質や脂質を減らしがちですが、腸が活発に動くためには適度なたんぱく質や脂質も必要です。
ちなみに、効率よく食物繊維を取るために、杜仲茶もお勧めです。
ダイエットではバランスの取れた食事を
このように無闇に食事の量を減らすのではなく、便秘対策や、健康維持を意識した食事の減らし方をすることが大切になります。食事のバランスに配慮をしつつ、カロリーオーバーにならないような食事を摂ることで、便秘にならないダイエットができるでしょう。